「Webエンジニアになりたいけど、文系だしプログラミングなんて全く分からない…」「本当に未経験からでも、フリーランスとして活躍できるものなの?」かつての私も、皆さんと同じようにそんな不安を抱えていました。法学部を卒業し、ITとは無縁の仕事をしていましたが、ある日「自分の手で何かを作り出す仕事がしたい」という思いが芽生え、Webエンジニアの道を志しました。この記事では、文系出身でプログラミング完全未経験だった私が、どのように学習を進め、フリーランスのWebエンジニアとして案件を獲得するに至ったのか、実体験を交えながら、皆さんの疑問や不安にお答えしていきます。
私がWebエンジニアを目指した理由と、最初の壁
もともと文章を書いたり、何かを企画したりするのは好きでしたが、もっとダイレクトに「形」にできるスキルを身につけたいという気持ちが強くなりました。そんな時、Webエンジニアという職業を知り、「これだ!」と直感的に思ったのです。しかし、最初の壁はやはり「何から始めればいいの?」という点。まさに右も左も分からない状態でした。そして、「文系で数字も苦手な自分に、本当にプログラミングなんてできるのだろうか?」という大きな不安がありました。
【私の体験談】ゼロからWebエンジニアへの道のり
Step 1: 最初の小さな一歩 – Progateとの出会い (Ruby & Ruby on Rails)
まず私が取り組んだのは、オンライン学習サービスの「Progate」でした。ゲーム感覚でプログラミングの基礎を学べるという点に惹かれ、「Ruby」とWebアプリケーションフレームワークの「Ruby on Rails」のコースから始めました。
- なぜRuby/Ruby on Railsを選んだか?: 当時、初心者にも比較的優しく、かつ短期間でWebアプリケーションを形にしやすい言語として紹介されている記事を多く見かけたからです。また、日本発の言語という点も親近感が湧きました。
- Progateでの学習: イラストが多く、専門用語も分かりやすく解説されていたため、アレルギー反応を起こすことなく、プログラミングの基本的な考え方(変数、条件分岐、繰り返しなど)に触れることができました。「自分で書いたコードが動く!」という小さな成功体験を積み重ねられたのが、モチベーション維持に繋がったと思います。
この段階では、まだ「エンジニアとして仕事をする」という具体的なイメージは湧いていませんでしたが、「プログラミングって面白いかも」という感覚は掴めました。
Step 2: 知識を深め、実践力を養う – プログラミングスクールへ
Progateで一通り基礎を学んだ後、より実践的なスキルを身につけたい、そして何より「実際にWebアプリケーションを開発する」という経験を積みたいと考え、プログラミングスクールの門を叩きました。
- スクールを選んだ理由:
- 体系的なカリキュラム: 独学では偏りがちな知識を、網羅的に学べると思ったから。
- メンターの存在: 分からないことをすぐに質問できる環境が欲しかったから。
- チーム開発の経験: 実際の仕事に近い形で開発を経験できることに魅力を感じたから。これが私にとっては非常に大きなポイントでした。
- スクールでの学びとチーム開発: スクールでは、より深い知識(データベース、ネットワーク、セキュリティなど)を学び、個人でWebアプリケーションを開発する課題に取り組みました。そして、最も大きな収穫だったのがチーム開発の経験です。
- 複数人でGitを使ってバージョン管理をしながら開発を進める。
- コードレビューを通じて、他人のコードを読み、自分のコードを評価してもらう。
- 進捗報告や意見交換など、コミュニケーションを取りながら一つのものを作り上げる。
これらは独学ではなかなか得られない貴重な経験で、「仕事としての開発」を具体的にイメージできるようになりました。文系出身の私が持つコミュニケーション能力が、意外なところで役立つことも発見できました。
Step 3: いざ実践の場へ – エージェント経由でフリーランス案件を獲得
スクールを卒業後、すぐに正社員として就職する道も考えましたが、「自分のペースで、より多様な開発に携わりたい」という思いから、フリーランスの道を選択しました。
- エージェントの活用: 実務未経験のフリーランスが案件を獲得するのは簡単ではありません。そこで、IT系のフリーランス専門エージェントに登録し、カウンセリングを受けました。
- ポートフォリオの重要性: スクールで作成した個人アプリケーションやチーム開発での実績をまとめた「ポートフォリオ」が、スキルを証明する上で非常に役立ちました。エージェントの方にも、「未経験でもこれだけのものが作れるなら」と評価していただけました。
- 最初の案件獲得: いくつかの企業と面談し、幸いにも最初の案件を獲得することができました。最初は小規模な案件からスタートし、実務経験を積み重ねていく中で、徐々に大きなプロジェクトにも参画できるようになりました。
文系・未経験からWebエンジニアを目指すあなたへ
私の経験は一例であり、これが唯一の正解ではありません。しかし、文系出身でプログラミング完全未経験だった私でも、段階を踏んで学習し、行動することで、Webエンジニアとしてのキャリアをスタートできたという事実は、皆さんにとって少しでも希望になれば嬉しいです。特に伝えたいポイント:
- まずは小さく始めてみる: Progateのようなサービスで、プログラミングに触れてみることから始めましょう。向き不向きは、やってみないと分かりません。
- 「手を動かす」ことを止めない: 知識をインプットするだけでなく、実際にコードを書いて何かを作ってみることが何よりも重要です。エラーを恐れず、トライ&エラーを繰り返しましょう。
- チームでの経験は大きな財産: もし可能であれば、プログラミングスクールや勉強会などで、チーム開発を経験することをおすすめします。技術力だけでなく、コミュニケーション能力や協調性も磨かれます。
- ポートフォリオはあなたの名刺: 学習の成果や制作物を形にしておくことは、就職・転職活動、フリーランス案件の獲得において非常に強力な武器になります。
- 諦めない心と楽しむ気持ち: 学習の過程では、必ず壁にぶつかります。でも、そこで諦めずに、解決策を探求する粘り強さと、新しいことを学ぶ楽しむ気持ちを持ち続けることが大切です。
よくある質問と、私なりの回答
- Q. 本当に文系でも大丈夫?数学が苦手でも?
- A. 大丈夫です!私自身、法学部出身で数学は得意ではありませんでした。Web開発の現場では、高度な数学知識よりも、論理的に物事を考える力や、問題の原因を特定し解決する能力の方が重要になる場面が多いです。
- Q. どのプログラミング言語から学ぶべき?
- A. Webエンジニアを目指すなら、HTML/CSS/JavaScriptは基礎として必須です。バックエンド言語は、Ruby, PHP, Pythonなどが人気ですが、最初は「これだ!」とピンと来たものや、学習教材が豊富なものを選ぶと良いでしょう。私の場合はRuby on Railsでしたが、例えばPHPのLaravelも非常に人気があり、Railsと比較しながら学ぶと理解が深まるかもしれません。(LaravelはRailsに影響を受けている部分も多く、MVCアーキテクチャなど共通の概念も多いです)
- Q. プログラミングスクールは行くべき?
- A. 必須ではありませんが、効率的に学習を進めたい、仲間と一緒に頑張りたい、チーム開発を経験したいという方には有効な選択肢だと思います。費用もかかるので、無料カウンセリングなどを利用して、自分に合うかしっかり見極めることが大切です。
まとめ:あなたの「やってみたい」を応援します!
文系出身であることや、プログラミング未経験であることは、Webエンジニアを目指す上で乗り越えられない壁ではありません。大切なのは、一歩踏み出す勇気と、学び続ける意欲です。私の経験が、あなたの背中を少しでも押すことができたら、これほど嬉しいことはありません。プログラミングの世界は、あなたの「作りたい」を実現できる、創造的でエキサイティングな場所です。今日から、あなたも新しい扉を開いてみませんか?
コメント