【もう迷わない】最初の言語は何を選ぶ? Web開発目指すならRuby→JavaScriptがおすすめ

準備編
ひよこさん
ひよこさん

プログラミングを始めてみたいけど、たくさん言語があって、どれから手をつければいいのか、さっぱりわからないよ…

ともさん
ともさん

たしかに、プログラミング言語っていろいろな種類があるよね でもね、それぞれの言語には特徴だったり得意分野があるんだよ

プログラミング学習を始めようと思い立った初心者の多くが、最初にこの疑問にぶつかります。確かに、プログラミング言語で検索したり、本屋さんに並んでいる本を見たりしても、Python, Java, PHP, JavaScript, Ruby, Swiftなど、色々なプログラミング言語があります。

最初の言語選びは、学習のモチベーション維持今後の学習効率にも関わる重要なステップです。間違った選択をして遠回りしたり、挫折してしまったりするのは避けたいですよね。

この記事では、「プログラミングを学んで、将来的にWebサイトやWebサービスを作れるようになりたい!」と考えている初心者の方に向けて、なぜ最初のプログラミング言語選びが重要なのか、そして特におすすめしたい学習順序「Rubyから始めてJavaScriptへ」について、その理由と共に詳しく解説します。

この記事を読めば、言語選びの迷いが無くなって、自信を持ってプログラミング学習の第一歩を踏み出せるはずです。

なぜ最初のプログラミング言語選びが重要なのか?

数あるプログラミング言語の中から、最初に学ぶ言語を慎重に選ぶべき理由はいくつかあります。

  1. 学びやすさがモチベーションを左右する: 初心者にとって、文法が複雑だったり、環境構築が難しかったりする言語は挫折の原因になりがちです。比較的シンプルで、学習に必要な情報源が豊富な言語を選ぶことで、最初の成功体験を得やすくなり、学習を継続するモチベーションに繋がります。
  2. 考え方の基礎を作る: 最初に学んだ言語の考え方や書き方は、その後のプログラミング学習における思考のベースになることがあります。目的に合った言語を選ぶことで、効率的にスキルを習得できます。
  3. 目標達成への近道: 将来的に何を作りたいか(Webサイト、スマホアプリ、ゲーム、AIなど)によって、学ぶべき言語は異なります。目標から逆算して言語を選ぶことで、最短距離でスキルを身につけることができます。

Web開発のキホン:「バックエンド」と「フロントエンド」

WebサイトやWebサービスがどのように動いているかを知るために、まずは「バックエンド」と「フロントエンド」という2つの役割分担を理解しましょう。

  • バックエンド (サーバーサイド):
    • ユーザーの目には直接見えない、Webサービスの裏側の処理を担当します。
    • 例えるなら、レストランの「キッチン(厨房)」。
    • 主な役割:データの保存・管理(データベース操作)、ユーザー認証、複雑な計算処理、ビジネスロジックの実行など。
    • 使われる言語例:Ruby, Python, PHP, Java など。
  • フロントエンド (クライアントサイド):
    • ユーザーが直接見て操作する、Webページの見た目や動きを担当します。
    • 例えるなら、レストランの「ホール(客席)とその内装」。
    • 主な役割:Webページの構造定義(HTML)、デザイン・装飾(CSS)、インタラクティブな動きや操作性の向上(JavaScript)。
    • 使われる言語:JavaScript, HTML, CSS。

Webサービスは、このバックエンドとフロントエンドが連携することで成り立っています。

結論:Web開発を目指す初心者には「Ruby」→「JavaScript」の順がおすすめ!

数ある選択肢の中から、この記事で特におすすめしたいのは、最初にバックエンド言語である「Ruby」を学び、その後にフロントエンド言語である「JavaScript」を学ぶという順番です。

なぜこの順番が良いのでしょうか?その理由を詳しく見ていきましょう。

ステップ1:まずは「Ruby」から!Webの裏側と全体像を掴む

Rubyをおすすめする理由:

  1. シンプルで読み書きしやすい: Rubyは、人間が読んで理解しやすいように設計された言語です。文法が比較的シンプルで直感的なため、プログラミング初心者でもストレスなく学習を始めやすいと言われています。
  2. 日本語の情報が豊富: 日本人のまつもとゆきひろさんによって開発された言語ということもあり、日本語のドキュメント、書籍、学習サイト、コミュニティなどが充実しています。学習中に疑問点が出てきても、解決策を見つけやすい環境です。
  3. 強力なフレームワーク「Ruby on Rails」: これがRubyを最初に学ぶ最大のメリットかもしれません。Ruby on Rails(略してRails)は、Webアプリケーションを効率的に開発するための「骨組み(フレームワーク)」です。このフレームワークの理解がWebアプリケーションの開発の鍵となります。

Ruby on Railsで学ぶメリット:

  • 開発効率が高い: RailsにはWeb開発でよく使われる機能(データベース連携、ユーザー認証、ページの表示など)が予め用意されており、Rails独自の「規約(ルール)」に従って開発を進めることで、少ないコード量で素早くWebアプリケーションを構築できます。
  • Web開発の全体像を学べる: Railsを使うことで、Webアプリケーションがリクエストを受け取ってからレスポンスを返すまでの流れ、データベースとの連携、MVC(Model-View-Controller)という設計パターンなど、バックエンドの仕組みやWeb開発の全体像を実践的に理解することができます。これは、断片的な知識だけを学ぶよりも、はるかに効率的です。
  • 実績が豊富: Cookpad、GitHub(初期)、Airbnb(初期)など、多くの有名Webサービスで採用されてきた実績があり、信頼性の高いフレームワークです。

バックエンドから学ぶ意義:

Webサービスの「裏側」であるバックエンドの仕組みを先に理解することで、「データがどのように扱われ、どのように処理されて画面に表示されるのか」というWebアプリケーションの根本的な動作原理を掴むことができます。この土台があることで、次のステップであるフロントエンドの学習がスムーズに進みます。

ステップ2:次に「JavaScript」!ユーザー体験を高める必須スキル

Ruby (on Rails) でバックエンドとWeb開発の全体像を掴んだら、次に学ぶべきはフロントエンドの要である「JavaScript」です。

JavaScriptの重要性:

  • Webページに「動き」を与える: 現代のWebサイトで、スライドショーが動いたり、ボタンをクリックしたらメニューが表示されたり、入力フォームでリアルタイムにエラーが表示されたりするのは、ほとんどJavaScriptの働きによるものです。静的なHTMLとCSSだけでは実現できない、インタラクティブ(対話的)なユーザー体験を提供するために不可欠です。
  • ほぼ全てのブラウザで動作: JavaScriptは、ユーザーがWebサイトを見るために使うブラウザ(Chrome, Firefox, Safari, Edgeなど)で直接動作する、唯一と言っていいプログラミング言語です。そのため、Webフロントエンド開発においては絶対に避けて通れません。
  • 汎用性が高い: 近年では、Node.jsの登場によりサーバーサイド(バックエンド)開発にも使われたり、React Nativeなどのフレームワークを使えばスマホアプリ開発も可能になったりと、活躍の場を広げています。

なぜRubyの後に学ぶのが良いのか?

バックエンド(Ruby on Rails)でWebサービスの基本的な仕組みを理解した後であれば、JavaScriptが「フロントエンドでどのような役割を果たし、バックエンドとどのように連携して動的な表現を実現しているのか」をより深く理解できます。

例えば、ユーザーがボタンをクリックした時に、JavaScriptが裏側(バックエンド)に情報を送り、その結果を受け取って画面の一部だけを更新する(非同期通信)といった処理の流れも、バックエンドの知識があればスムーズにイメージできるでしょう。

Ruby on Railsでもある程度のフロントエンド機能は実装できますが、より洗練された、ユーザーにとって使い心地の良いUI(ユーザーインターフェース)を追求するには、JavaScriptのスキルが必須となります。

他の言語ではダメなの?

もちろん、他の言語から始める選択肢もあります。

  • Python: AI・機械学習分野で非常に人気がありますが、DjangoやFlaskといったフレームワークを使えばWeb開発も可能です。ただ、Railsほど「規約重視」ではないため、Web開発の全体像を効率的に学ぶという点では、Railsに軍配が上がるかもしれません。
  • PHP: WordPressをはじめ、多くのWebサイトで利用されている実績のある言語です。学習コストが低いとも言われますが、言語仕様にやや癖があると感じる人もいます。

どの言語にもメリット・デメリットはありますが、「Web開発の全体像を効率的に学び、モダンな開発手法の基礎を身につけたい」という初心者の方には、今回提案した「Ruby (on Rails) → JavaScript」の順序が、バランスの取れた有力な選択肢の一つだと考えられます。

(もちろん、作りたいものが明確に決まっている場合、例えば「iPhoneアプリを作りたい」ならSwift、「AI開発をしたい」ならPythonを最初から選ぶのが合理的です。)

どうやって学習を進めればいい?

学習方法は様々です。

  • オンライン学習サイト: 全くの初心者であれば、Progate(プロゲート), ドットインストールなどで初歩的なところを学ぶところから始めてみましょう。これらの学習サービスは無料から始められるため、自分にWebアプリケーション開発の適性があるかどうかを知ることができます。
  • 書籍: 体系的に知識を学びたい方向け。初心者向けの本も選ぶこともできますが、どちらかというと、プログラミング学習に慣れてきた中級者以上の方が、より深い理解を目指すために活用するものと考えた方が良いでしょう。
  • プログラミングスクール: ある程度短期間に集中して学びたい、メンターのサポートや学習仲間が欲しい方向け。スクールによってはチーム開発を経験できるところもあります。チーム開発の経験は転職活動やフリーランスの案件獲得にも有利になることが多いので、初心者の方がプロゲートなどで一通り学習を行ってみて特に問題が無くこなせるようであれば、スクールを積極的に活用してその後の転職やフリーランスの案件獲得に繋げていくことをおすすめします。

どの方法を選ぶにしても、「実際にコードを書いて動かしてみる」ことが最も重要です。エラーを解決しながら、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。

まとめ

プログラミング初心者が最初の言語を選ぶ際、特に「Web開発」を目標とするならば、

  1. まず「Ruby」を学び、フレームワーク「Ruby on Rails」を使ってバックエンドの仕組みとWeb開発の全体像を掴む。
  2. 次に「JavaScript」を学び、フロントエンドでリッチな表現力とインタラクティブ性を実現するスキルを身につける。

この順番で学習を進めることを強くおすすめします。

言語選びで迷う時間はもったいないです!この記事が、あなたのプログラミング学習の第一歩を後押しできれば幸いです。さあ、コードを書いて、新しい世界への扉を開きましょう!

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